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安倍首相の戦後70年談話を…/日本が「反省とおわび」を表明してきたことに触れ、「立場は今後も揺るぎない」としたことは…

世論に見る平成の内閣80

 朝日新聞は1946年から世論調査を実施しています。過去の調査を繰り、歴代内閣を振り返るシリーズを随時配信します。

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 戦後80年を迎える来年8月15日の終戦記念日には、だれが首相を務めているでしょうか。だれだとしても先の大戦とこの間の日本の歩みをどういう表現でどのように総括するか、練りに練ることを迫られるはずです。2015年に戦後70年の節目に向き合った安倍晋三首相(当時)もそうでした。

 「先の大戦への反省、戦後の平和国家としての歩み、今後アジア太平洋地域や世界にどのような貢献を果たすか」。安倍首相は15年1月の年頭記者会見で、その年の終戦記念日の首相談話に盛り込む要素を挙げました。

 これを受けて翌2月の世論調査(電話)で戦後70年談話について2問質問しています。まず、「政府は戦後50年と60年に、植民地支配や侵略でアジアなどの人々に大きな苦しみを与えたとして、『痛切な反省』や『心からのおわび』という言葉を入れた談話を発表しました」と説明。そのうえで、これらの談話を評価するかどうか聞いています。「評価する」が62%で、「評価しない」の20%を大きく上回りました。

 続いて、戦後70年談話につ…

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